新しい月が始まる前のひとときを一緒に過ごして、次の約束なんてなくて、今はとても幸せ。年度末は忙しいから嫌だ〜と笑いながら言う横顔を盗み見てはわたしは色んなことを考える。今日の待ち合わせひとつにだって色んなことを考えた。日々色んなことを考えているわたしの全部なんて伝わらなくていい。好きだけど届くな。

いつも目をそらすと嫌われた?と笑いながら聞いてくるのはそんなことないとわかっているからで、嫌いじゃないし嫌いだったらはっきり嫌い!って言う、と言うと、それは怖いな〜とおどけられてわたしは喜ぶ。嫌われることを怖がって、それでも触れるのが恋愛だ。触れなければ嫌われることもないかもしれないのに。いつか嫌われるくらいなら何も起こさない、がわたしのやり方だった。でももうそんな生き方には戻れないんだな〜。

なんかの花がなんかの季節を告げてあなたと待ち合わせ。なんとなく好きかもでうまくいく恋愛じゃなくて、最初から明確に好き、なんて言わないし届かなくていいけどわたしにとっては大切な話。いつか終わるとき話すね。

 

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