カリギュラ観た。セゾニアが言う「カリギュラを、理解してあげて」という言葉がめちゃくちゃぐっときた。孤独になればなるほど何かがわかったような気がするけど、本当はそうじゃない。セゾニアを殺したあとで「何も変わらない…」と呟きながら肩を震わせるカリギュラの姿があまりにもつらそうで、セゾニアがいくら愛してあげても足りなかったものはなんなんだろーってめちゃくちゃ思った。わたしもそれをわかりたい。わかったら変わるのか。

冒頭、カリギュラが奥の赤い入り口から出てきて初めて姿を見せるところ、菅田将暉の身のこなしがあまりにも重さを感じさせないのでとてもびっくりした。人間ってあんなに神秘的に動けるの…。

寝不足だったので後半ちょっと気絶してしまったけど面白いシーンもたくさんあってよかった。なのに心がカリギュラの周りのいつ殺されるかビクビクしてるおじさんたちと同調しすぎてしまっていて「これ本当に笑っていいのかな…?」と本気でビクビクしてしまった…。ここまで気持ちが没入するのすごいね。カリギュラがシンバルを叩き鳴らすシーンも頭を抱えて気が狂いそう!!と言うセゾニアの気持ちが痛いくらいわかった。いやーほんとに物凄い暴君だった。

とにかくセゾニアに甘えたり突き放したりするシーンがなんかもう刺さるものが多く、いろんな気持ちになりましたわ…。

初めて観劇したんだけどめっちゃよかったのでまたなんかお芝居見に行きたいなー。