僕はもう大人だから願いごとは僕で始末をつけるのさ

やっと見慣れてきた街を、たくさんの後悔や不安に区切りをつけるように歩く。これからも楽しく生きていけそうな気なんていくらでもするのに、今あるものを手放すことはこんなにも怖い。手放したものはもう帰ってこない。あとからいくら欲しがっても。宇宙に散り散りになってきらめいて遠すぎてもう愛せない。死んだ星が放つ光のように、生きているあなたにはもう会えない。悲しい。でも光が見えたその瞬間に慈しむ気持ちは本物であってほしい。そういうことを願いながら私は私の願いごとに始末をつける。幼い自分の心を守るためにたくさんのものが必要だった日々をもうすこしだけ大切にしていたい。きっと楽しく生きていけるから。

美しい一日が終わってまた違う日になって数えているのは会えない日ではなく考えた回数で去年のクリスマスを思い出しては約束を守ってくれる律儀さに泣きたくなるのだけれど本当に欲しいものはここにはないことも思い出してまた泣きそうになる。自分で困難にしていることもわかっているけれどわかりやすい幸せになんの疑問もなく乗っかっていられるほど簡単な人生でもなかった。全てを手に入れたいと言いながら全てを失うことを望んでいる。主語がデカすぎるけど大体そんな感じ。この困難な気持ちすら引き受けてくれたら、というifに期待しながら逃げるのが私なんだろうなあ。ごめんね。

夢のような寄り道ばかりをずっとしていたいけれど人生それじゃだめなんだすぎて生きるのが困難。キリギリスみたいな生き方しかできない……。
一ヶ月後の自分がどう生きてるかすらわからない人間に十年二十年先の人生や、果ては老後の暮らしまでなんて考えられるわけがない。
いや、考えてみても選べない、が正しい。この瞬間に欲しいものにしか興味がないから。いずれそれが必要な瞬間がやってくるとしても、今大切なものしか大切にできない。いつか必要になるものなんて今の自分にとっては無価値だもん。
ものすごく個人的な世界ではそういう選択しかできないことに悩みつつ地球環境に想いを馳せるチグハグな自分のこと愛してるし大切にしたいけど生きていけないな〜って思う堂々巡り。
いつか死ぬとき絶対一緒じゃないけど今は離れないでいてよって今だけ約束してね。なんてことおくびにも出さずに愛したい日々!

日常の九割を死にたいと思いながら過ごすのはかなり大変なものがある。

なんとか楽しい瞬間を見つけては騙し騙し生きてるけどたまにどうしようもなくなる。その瞬間が一番怖い。

いつか死ぬのにもう死にたいなんて馬鹿みたいだけどどんなに逃れたくても頭に浮かんでくるから困る。自分の意思だけではどうにもならないのを感じる。

環境を変えたらなんとかならないか期待する気持ちとそんなことなんかせずあと少し人生楽しんだらもう死にたいとも思う。後者が九割だけど。

今あるもの全て捨てるくらいしないと治らない気もするけど、そんなことできるならこんなふうになってないしどうしたもんだか。

誰かが優しく話を聞いてくれても死にたい気持ちに変わりはなくて自分はダメな人間だと絶望する。話を聞いてくれるのは自分に期待してくれているからなのに、こんなに優しくしてもらっても死にたい気持ちが消えなくて、期待に応えられなくて死にたくなる。

誰かの迷惑になりたくないけど一人で生きていくにはしんど過ぎるからやっぱり死にたいです。劣等感だらけの人生もインターネットも恋も友情も全て終わらせたい。

愛されて許された気になれた日だけ肯定できる今。愛されたことすらその気になってるだけかもしれないけど。

人生をやっていく方法はわかっているのに、心が反抗しようとするので今はそれに従っています。充分すぎるくらい今幸せなのに、今の幸せだけじゃ生きていけないの謎すぎる。いつか死ぬとき後悔しない生き方なんて一生できる気がしない。明日君にチューせず死ねない、くらいの規模でしか生きていけない。刹那的すぎるからとっとと死にたいですやっぱり。まあそんなの無理だからこそやさしいひとが必要なのはわかっているんだけどーー!!!!

そんな単純な性格ならここまで苦労してない。

自分のめんどくささに今日も頭抱えてる。

とりあえず寝よ。