こんな夜はもう二度と来ないでくれよ

わたしにとって必要な人はいつも誰かのサンタさんでこんな日に私のために来てくれないことが悲しかった。クリスマスなんて大嫌い。何も他には欲しいと思わないのに。

ひとことも話さないで私をみて。私が見ていないところで私を見て。眠れないわたしにはやっぱりサンタさんは来ないんだってまた泣けてきた。大人になってまでサンタさんに来て欲しくて泣いてるわたしをバカにして、泣き止ませてよ。子どもすぎるわたしを、ちゃんと子ども扱いして、慰めてよ。

いつまでも子どもになれない。でも大人にもなれない。もっともっと、言いたいわがままはそんなんじゃないのに。あとちょっとのところで答えをすり替えてしまう。あわてて貼り付けた答えをひっぺがしてちゃんと私を見てほしいけど、きっと剥がされそうになったら全力で逃げるんだろうな。天の邪鬼で全て失うのは昔からで、本当は嫌なことにも笑ってたらこうなった。愛されて生きるにはゲームのルールが必要で相手の望むようにあれないのは即ち死だった。

このルールを破ればきっと本当に死んでしまうから、ちょっとだけおあずけでまた来週。その時まで君のこと好きでいられるかな。